2011.05.15 カテゴリ: ロックンロールの素敵な魔法
古田たかし・・・そのドラマー哲学とは?
本屋で、
またいつものように
音楽雑誌の最新刊に目が留まった。
「リズム&ドラム・マガジン」 最新号。表紙は古田たかし。
通称、シータカ氏。
Rhythm & Drums magazine (リズム アンド ドラムマガジン) 2011年 06月号 [雑誌] (2011/05/13) リズム&ドラム・マガジン編集部 商品詳細を見る |
“『MODERN VISION 』 Shinji Harada and Crisis
B-4 冬のラブソング 作詞・作曲・編曲・唄: 古田たかし”
↑
左から二番目のお兄さんが、シータカ氏です。
若い世代にとっては、
あの奥田民生やパフィーのバックで叩いていた
おじさんとして有名?
或いは、
佐野元春with The Heartlandや、
ユニコーンの最後のツアーで叩いていた姿が一番印象的かも。
いずれにせよ、
ロック・ファンの間では、
日本屈指のドラマーとして認知される一人でもある。
↑
吉井のバックで叩くシータカ氏っ!!
彼は、兄が遣っていた
ジェスロ・タルのコピー・バンド「ゲッセマネ」に参加して
ドラマー・デビューを果たす。
ある野外フェスの現場で、
金太郎の腹掛けをした少年が
ドラム・キットの前に座っているので、
きっと、
子供がふざけてステージに出てきたんだろう
ぐらいに考えていたら、
実際に、そいつがプレイするのを目の当たりにして、
そのセンスと力量に驚愕した。
という経験を、チャーが語っていた。
その早熟な子供こそ、
若き日の古田少年だった。
その後、彼はカルメンマキ&オズに参加する。
勿論、その頃は未だ中学生。
彼らのファースト・アルバムのレコーディングで
プロ・デビューを果たすことになる。
そんな彼のドラマー哲学は、物凄くシンプルだ。
歌い手のバックで叩く場合は、
その歌い手の声とか息遣いを
しっかりと体で受け留めて叩くことが
なによりも大切。
つまり、歌の邪魔になるような叩き方はご法度。
また、彼のバンド哲学も、これまたシンプル。
バンドと云うものは、
親分と呼ばれる存在があって成り立つ。
その親分の下に配列された子分たちが、
それぞれの役割分担に徹することで、
組織として機能する。
原田真二 & クライシス / 冬のラブソング_MODERN VISION
UNICORN 与える男 ユニコーン
Yer Bluces
カルメン・マキ & OZ "六月の詩"
よく、民主的と云うことばが
大手を振って罷り通るけれど、
その真意を理解している人が
どれだけいるだろうか。
それぞれの意見や考え方を
尊重することはとても大事だけど、
一人ひとり、
皆、価値観が違う場合は、
組織として機能しなくなるリスクを孕んでいる。
全体を把握する最強のリーダーが
存在することで、
初めて組織は円滑に機能し始めるのだ。
その最たる例が、あの、スピッツだと思う。
スピッツと云うバンドは、
傍から眺めていると、
民主的な組織論に依って運営されているように映る。
でも・・・そうじゃない。
草野正宗という類稀な才能に対する
他のメンバーの絶大な信頼によって
成り立っているのだ。
草野の紡ぎだすメロディとことばが齎す
マジックの効果を
誰よりも認知しているからこそ、
他のメンバーは、
その楽曲に対して
最大限に奉仕することが出来るのだ。
それを僕は、
健全なファシズムと呼んでもいいと思う。
ある方のブログ記事を覗いたら、こんなことばが目に留まりました。
“自分の仕事は何なのか?
それを知っていること、把握していることは相手を満足させることになるけど、
そればかりを考えると、きっと自分自身を見失ってしまう。
だから、自分の仕事を把握しつつも、自分を出していくこと。
これが大事なのかも知れない。”
これ、
そのまま
バンドの組織論に繋がるような気がしました。
やはり・・・
バンドは、社会の縮図だと、
今更ながら気付かされる私です。
・・・(笑)
ワイルド・ハーツ-冒険者たち 佐野元春 (Live)
Spitz スピッツ - Looking For ルキンフォー (Live)
Spitz スピッツ - Sazanami 漣 (Live)
Spitz スピッツ - Ore no Subete 俺のすべて (Live)
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