2014.01.16 カテゴリ: 日々の泡立ち・・・
クローズアップ現代 あふれる“ポエム”?!
2014年1月14日(火)放送
クローズアップ現代
あふれる“ポエム”?!
~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3451.html
“居酒屋、介護士、トラックドライバーなどの業界で、「甲子園」と呼ばれるイベントが人気だ。「夢をあきらめない」「みんなを幸せに」…どれだけ言葉が心を打ったかを競い合う。震災以降、こうしたシンプルで聞き心地のいい言葉の多用が、若い世代のみならず、広告宣伝や企業の研修、そして地方自治体の条例など公共の言葉にも広がっているとして、社会学者や批評家らが「ポエム化」と呼んで分析を試み始めている。共通する特徴は、過剰とも思える優しさ・前向きな感情の強調だ。この風潮を特に支持するのは、「年収200万時代」の低収入の若者層と言われるが、厳しい現実を生き抜くために現状を肯定しようとする傾向が年々強まっているとされる。「ポエム化」の現場を通し、社会で何が進行しているのかを考える。”
若者たちの右傾化を象徴するような出来事ですね。高校野球、青年の主張、大事MANブラザーズバンドの歌、伊達直人騒動等に触れたときの居心地の悪さを思い出しました。部活をさぼり、自分の部屋でブラック・サバスやニルヴァーナを爆音で聴きながらひとりで悶々としている高校生は、非国民として抹殺される世の中が到来する。そんな予感すら抱かせます。
若者のポエム化。それは反体制、反権力に象徴されるロックの価値観とは根本的に異なるような気がします。ひとりではなにもできず、集団の中に埋没することで安心と幸福を得ようとする。それは既に、権力への屈服だ。前向きで肯定的なメッセージを皆で競い合う。それ自体が既に立派な宗教です。そんな若者たちを戦争へと駆り立てることは、とても容易い。
国家のために花と散ろう。国家のためにわが命を捧げよう。体制の側が奨励すれば、そう唱えることに誰も異議を挟まないだろう。
人は孤独から逃げてはいけない。自身に巣食う心の闇と向き合え。自身の孤独と正面から向き合った時、初めて人は他者のやさしさを肌で感じることができる。だから、周囲から孤絶することを怖れるな。寧ろ、どんどん絶望しろ。現状を否定し、己を疑え。体制に踊らされる前に自らの意志で踊れ。
僕はそう思っています。
C.M.C
NAKED HEAVY MOON / THE ROOSTERZ
Sex Pistols - God Save the Queen (Studio)
Nirvana - Smells Like Teen Spirit
Manic Street Preachers - Slash 'N' Burn